会員事業者を知る：自分たちが良いと思うものをお客様にも。姉妹でヴィーガンカフェをオープンした「CIEL cafe」を取材しました。

今回ご紹介するのは、神戸市東灘区の住吉駅から徒歩3分ほどの場所ヴィーガンカフェ「CIEL cafe」です。ちらはヴィーガン（肉・魚のほか、卵や乳製品・蜂蜜も含む動物性食品を使用しない食事）に特化したカフェで、スイーツや食事などこだわりの食材を使ったメニューを提供しています。「CIEL cafe」は2年前オープンしましたが、実はそれ以前は同じ場所で子供服やアクセサリーの販売をしていました。今回は、ヴィーガンカフェに業種を変えた経緯やスーパーデリバリーで仕入れている商品について伺ってきました。

子供服店からカフェへ業種を変えてオープン

「CIEL cafe」がある場所は、2年前まで子供服やアクセサリーを販売しているショップでした。オリジナルの子供服や海外から仕入れたアイテムに加えアクセサリーなどを販売していましたが、コロナ禍で売り上げが低迷し、物販の厳しさを実感。その後、店舗を改装してカフェをオープンしました。

「今まで扱っていたような洋服や装飾品はそれを使う場面やライフスタイルなどがあってこそニーズがあったけれど、コロナ禍になって物販のあり方や必要性などを考えた時に、今求められるのは生活必需品だという考えになった」というオーナー。そこで、思い切って業種を変えて飲食店を始めることに。

現在店舗はご姉妹で経営されていますが、二人とも飲食業の経験はまったくなく料理も家庭でしている程度だったそう。ただ、日ごろからオーガニックの食材などを使った食事をしていたそうで、体にいいものを提供できればと思いスタートに至ったそうです。

業種を切り替えることを決めてからはすぐに改装をはじめ、一月ほどでカフェをオープン。食材などは普段使っているものを調達し、ドリンクやスイーツメニュー作りから始めました。

オーナー曰く「最初のうちは食材なども普段家庭用として購入している店舗などで調達していました。メニューもはじめはスイーツやドリンクだけにしてましたが、美味しい食材などに出会い、徐々に食事のメニューも増やしていきました。今では、オープン当初とは全く違うものをお出ししています。」

食材を学びフードアドバイザーの資格も取得　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「CIEL cafe」のスイーツやドリンク、プレートランチなどは、そのほとんどが植物由来の食材などを使ったメニューになっています。オープン当初には望月さん自身もヴィーガンメニューを扱う予定ではなかったそうですが、食材のことを学んでいくうちにそれまで提供していたメニューを徐々に変えていき、今ではお惣菜などもテイクアウトできるようになっています。

ただ、オープン当初はオーナーも「ヴィーガンってなんだろう？くらいに思っていました」と、当時はまだいまほど食材へのこだわりはなかったそう。それがコロナ禍で健康のことを考える機会が増え、免疫力を高める食事や食材について関心が高まったそうです。そして、日ごろ使っている食材がどういう過程で出来ているのか？といったことなども気になったそうで、その流れからプラントベースフードアドバイザーの資格も取得することに。

こだわりの食材は店頭でも販売

ヴィーガンのメニューを提供するようになってから食材も厳選したものを使うようになり、例えばワッフルやマフィンなども以前は小麦粉を使っていましたが、今では米粉に変えたものを提供しています。他にもミルクの代わりにオーツミルクを使用してラテやスイーツに用いたり、トマトソースやオイルなどもこだわりのものが揃っていました。

スーパーデリバリーで仕入れている商品の中でオススメの一つがオーツミルク。

「例えばオーツミルクはそのままだと少し飲みづらいものも多いなか、マイナーフィギュアズのオーツミルクはクセがなくて、温めてホットミルクとしても美味しいですし、コーヒーや紅茶と合うように作られているのでチャイラテなどにもすごく合う」とのことで、リピート購入されています。

食材ではアリサンがオススメとのこと。「アリサンにはオーガニックのトマトソースやひよこ豆などの豆類も豊富にあり、お茶もどれも飲みやすくて美味しいんですよ。」

メニューに使用している材料は店頭に並べて量り売りにされています。店内が狭いため在庫スペースもすくないので、使いながら陳列したほうが効率がよいそう。また、使用している食材を並べておくことでお客様にも商品の説明がしやすくなったり、逆にお客様が気になる調味料があればそれを使っているメニューを案内できるなど、食材への関心を高めてもらえる機会にもなっているそうです。

「CIEL cafe」を訪問した感想

「CIEL cafe」は住宅街の中にあるため近隣の方が立ち寄ることが多いそうで、店内で食事を楽しむ方もいらっしゃれば、プレートのおかずを買いに来られる方もおられ、物販ニーズも増えているようでした。

「日々試行錯誤しながら新しいメニュー作りをしている」というオーナー姉妹。カフェ未経験ながらも、日々気になる食材があれば取り寄せて試食品を作り、納得できるメニュー作りをされている様子はとても楽しそうで印象的でした。少しずつ増えているヴィーガンカフェやヴィーガンレストランですが、まだ近隣では少ないそうで、ヴィーガンを知ってもらう活動などにも力を入れていきたいとのことでした。

ヴィーガンカフェ「CIEL cafe」

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