海外に商品力が認められ出展時から月売上53%増の急成長「濱文様(はまもんよう)」の成功の秘訣を探りました
神奈川県横浜市に古くから伝わる「捺染(なっせん)業」を主体とした、手ぬぐいやタオル、はんかち、文房具などを扱う「濱文様(はまもんよう)」。「濱文様」は、2022年11月に卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」での展開をはじめました。
その後、5か月が経過し、2023年3月は、出展初月の売り上げから53%増となる急成長ぶり。その急成長の裏にあったのは「海外の会員事業者」に向けた商品の提案でした。出展された当初1~2ヵ月は、国内会員事業者の受注が全体の70%ほどを占めていました。2023年2月末にはその割合が一転し、海外会員事業者の受注が75%を占めました。
今回は、「濱文様(はまもんよう)」の代表の加藤様に、海外売り上げを拡大する秘訣をお伺いしてみました。海外のバイヤー向けに自社の商品をもっとPRしたいという方や、海外向けの提案ヒントを知りたいという方は参考にしてみてください。
目次
「捺染(なっせん)」で染め上げた商品の素晴らしさを「海外」にも伝えたかった
スーパーデリバリーをご利用いただいた経緯を教えてください。
他社にいる知り合いから教えてもらいました。そこの会社では海外販売をスーパーデリバリーのSD exportで行っているそうで、海外販売周りのノウハウが無くてもできるからやってみたらと言われて興味を持ちました。
「こんなに売れるとは!」海外展開で体感した驚き
SD exportを利用してみていかがですか?
とても助かっています。
単純に国内出荷とほぼ同じ作業で海外販売ができるので便利というのもありますが、海外からこんなにご注文いただけると思っていなかったので、、びっくりしています。
出荷が追い付かないくらいで、社内でもうれしい悲鳴が上がっています。
ありがとうございます。
どんな商品が売れているんでしょう?
国内では手ぬぐいやハンカチなどが売れているんですが、それだけでなく、これまで国内であまり売れてこなかったマスキングテープが海外からたくさんご注文をいただいています。
正直、これまでマスキングテープはあまり売れてこなかったので、社内でもメイン商材じゃないという認識になっていたのですが、SD exportを使い始めてからは大事な商材のひとつになりました。
ご出展当初はほとんどが国内事業者からの購入だったのに対して、今ではSD exportのご注文が7割以上なので、国内海外比率が反転していますね。
とても意外です。
これまでB2Cでは海外販売が鳴かず飛ばずで、、もう国内への販売だけで細々とやっていこうと思っていたんですが、うれしい限りです。
出展後1~2か月の間に濱文様の商品ページには海外販売向けに工夫した改良が見られました。その行動が海外のお客様を呼び込んだのだと思います!
海外のお客様に「伝わる」スーパーデリバリー運営の秘訣
海外売上アップに成功した濱文様、その成功の裏には商品ページ作成の工夫がありました。
濱文様が実際に実践されている、海外のお客様の目に留まりやすい商品登録のポイントをご紹介します。
「MADE IN JAPAN(日本製)」を明記する
海外では、MADE IN JAPAN(日本製)の製品は高品質で信頼性があるとして非常に人気があります。日本製の商品は、商品名やコメントに「日本製」や「MADE IN JAPAN」と記載し、アピールするようにしましょう。
「技術力」や「製品ストーリー」を動画で伝える
濱文様では、商品ページ内に動画を埋め込み、技術力や製品ストーリーを伝えています。
動画の中では、横浜捺染の職人たちが丁寧に作業を行う様子や、商品が出来上がっていくまでの流れが描かれています。動画は文章よりも直感的に情報を受け取ることができるため、言語や文化が異なる海外事業者に対しても魅力を伝えやすいのが特徴です。
「受賞歴」は商品力・技術力を伝える情報のひとつ
濱文様では「絵てぬぐい」という商品が、2022年度第2期「OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)」で金賞を受賞しました。その受賞歴を商品ページで表現しています。
「受賞歴」は商品力や技術力を伝える情報のひとつとなり、購買意欲を高める要因となります。受賞歴がある商品には、画像やコメントなどで受賞歴の記載と、受けた賞の紹介をすることで、自社と商品の魅力をアピールしましょう。
「海外のお客様」に向けた特集が追い風になった
海外のお客さんに伝わりやすい様に商品登録を工夫しているんですね。他に海外売上アップの要因になったことはありますか?
あとはSD exportの特集に参加できたことですね。2月下旬にスーパーデリバリーの特集担当の方から声をかけていただき、MD’S PICKという特集に参加させてもらいました。1週間だけの特集でしたが、たくさんの海外会員様からご注文をいただけたので、参加できて本当によかったです。
大きな反響があってよかったです。とはいえ、特集に参加すればだれでも売れるというわけではありません。露出を増やしても商品の魅力をきちんと伝えることができなければ注文をいただくことはできませんので、工夫した商品登録や運営があってこその結果だと思います。貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございます。
※MD’s PICKは一部の出展企業様にのみお声がけのうえ、ご参加いただいております。
海外のお客様に「とにかく魅力を伝えたい」という気持ちと行動が売り上げにつながった
- 「MADE IN JAPAN(日本製)」を明記する
- 「技術力」や「製品ストーリー」を動画で伝える
- 「受賞歴」で商品力・技術力を伝える
濱文様では、海外のお客様に商品の魅力を伝えるために商品登録を工夫したことが、結果的に海外の売上拡大につながりました。画像や文章、動画などを用いて、商品の魅力や技術力を余すことなく商品ページでアピールしてみましょう!
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