「検索表示されやすい」商品名の作り方
卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」において、会員事業者が商品を発見する方法はいくつかありますが、「スーパーデリバリー」のサイト内検索でよく使われるのが「ジャンルを遷移して探す方法」そして「検索窓で商品を検索する方法」の2つです。
中でも、「検索窓」を使ってキーワードを入力し、商品を探される場合は「すでに会員事業者の仕入れなどにおいて欲しい商品がきまっている場合」が多く、検索したキーワードに合致した商品をダイレクトに探したいというニーズがあります。
検索窓から検索した際にまず表示されるのが、キーワードに対して適合した順(適合順)で商品表示が羅列されます。
そのため、「一般的な名称で記載がされていない」「企業内の略称名称になっている」「余計な情報が多くわかりづらい」「半角カナで見づらい」…などの原因によって、会員事業者にとって検索されたキーワードの商品であるにも関わらず、検索されにくい状況になっていたら時間を割いて商品登録をしたのに、もったいない状況が生まれます。
せっかく商品登録をしたなら、会員事業者の要望と合致した際には、私だって「スーパーデリバリー」の検索上位に表示されてほしいです!!
そこで、今回は会員事業者の検索ニーズに合致した際に、貴社の商品がきちんと「スーパーデリバリー」内で検索表示される「商品名」の書き方のコツをお伝えしていきます。
目次
会員事業者の「検索ニーズ」に沿った「商品名」3つのコツ
商品登録において、適合順における検索表示順位に最も影響を及ぼすのが「商品名」です。
かといって、やみくもに思いついたものを書けばよい…というわけではないですし、同じようなキーワードの詰め込みすぎは厳禁です。類似表現のキーワードを羅列したい場合には、「商品コメント」と「検索キーワード」という項目が各商品ごとに設定できますので、そちらを活用してください。
「商品名」を作るうえで大切なのが、会員事業者にとって「わかりやすい表現で書くこと」「検索ニーズに沿ったキーワードを取り込むこと」です。
以下に、会員事業者の「検索ニーズ」に沿った「商品名」を作るための3つのコツをまとめてみました。
「その表現は一般的?」業界専門用語や略称表現を見直してみよう
アパレルの商品名でよく見かけるものの中に以下のような登録があります。「OP」「PT」「JK」…正しくは「ワンピース」「パンツ」「ジャケット」です。略称です。アパレル業界では一般的なのですが、「お洋服をはじめて仕入れよう」という方には、なじみのない表現です。
「スーパーデリバリー」には業界商習慣になじまれている小売業の方も、もちろん多くいますが、その一方で「これから物販をはじめられる方」や「新たなジャンルの商品を開拓されていきたい方」「ご商売に活かしていきたい」という方も同じように多く存在します。そのため、できるだけ一般的な名称での商品名登録が望ましいです。もし、略称名称になっていたら見直してみると良いでしょう。
また、雑貨やインテリアなどであるのが、専門用語になってしまっているケース。一例をご紹介します。以前、インテリアグリーンの企業様の商品名を拝見していたら、検索しても「アジサイ」に該当する商品をすべて探すことができずに困っていました。
「展示会場ではたくさん見かけるのに、どうしてスーパーデリバリーでは見かけないのか?」
企業様の商品一覧ページをひと通り拝見していたら、原因がわかりました。
「アジサイ」の一部の商品には「ハイドレンジア」と表記されており、商品名はもちろん、コメントや検索キーワードにも「アジサイ」の記載がありませんでした。
ハイドレンジア(hydrangea)は、英語で「アジサイ」の意味です。ただ、残念ながら「ハイドレンジア アジサイ」でGoogleで検索しないとわからないほど、一般的に馴染みのない表現です。
これではもったいないですよね…(苦笑)
雑貨だけでなく、アパレルでも例えば、半袖カットソーは「Tシャツ」に、デニムジャケットは「Gジャン」にするなど一般的な名称に置き換えてみるとお客様の検索ニーズに合った商品名表記ができます。
商品名を作成する際には「この商品名は一般の方にも伝わるだろうか?」と考えて見直していただくと「スーパーデリバリー」の会員事業者の方が「検索された際に表示されやすい商品名」になります。
「情報には優先順位がある!」わかりやすさを重視しよう
「商品名は一覧表示されたページで一番最初に目にするテキスト」ということもあって、ついつい売る意識が前に出てしまい「キャッチコピー」で商品登録の大半を埋め尽くしてしまうのも「商品名登録」でよくやってしまう事例のひとつです。
「キャッチコピーをしっかり書いてご案内すること」はもちろん悪いことではありません。商品掲載数が少ないECサイトなどでは有効です。しかしながら、たくさんの商品が販売されているマーケットプレイスで求められるのは、商品名の「わかりやすさ」です。
スーパーデリバリーには、現在145万アイテム以上の商品が掲載されています(2021年4月22日時点)。そのため、検索窓から商品を絞り込んだ時に、必要な情報以外のものが目に入ってきてしまうとノイズとなってしまうことがあります。そのため、検索したキーワードに沿ったアイテムであることが一目でわかるような工夫が商品名にも求められるようになります。
そこで、スーパーデリバリーにおける商品名を記載するときの情報優先順位の一例をまとめてみました。
1:販売を促す情報
商品名を作るうえでまずお伝えしたいのが「販売を促す情報」です。
「限定販売」など「人気!残りわずか」といった商品の限定感を促す文言。「追加生産(リピート生産・●回目の追加生産)」「●万点生産」「定番人気」「販売実績数」など人気商品である表現文言は会員事業者が仕入れる上で最も気になるポイントのひとつです。「予約販売」は、トレンドを先取りできるのでとても大切です。また、合わせて商品名表記のラストや納期欄などに「納期目安の記載」もあれば、安心して仕入れ計画も立案できます。「値下げ」や「●%OFF」「期間限定●%OFF」「SALE」は、お得に仕入れをしたい方には気になる情報です。
販売を促す情報を端的に伝えると、検索した際にスーパーデリバリーにおいて会員事業者の目につきやすくなることでしょう。
販売を促す言葉の一例は以下です。
SALE・追加生産・●万点生産・限定数量・残りわずか・在庫限り・予約販売・定番・●年新作(※新作表現は季節の変わりめなどに活用すると有効です)
2:商品名称
商品名称については、先述したように「一般的に馴染みのある文言」での商品名の記載が求められます。「専門用語や業界用語になっていないか?」を一度確認してみましょう。
「この文言で通じるかな?」そんな風に不安に思ったときは、「仕事に関連しない家族などに該当商品名でイメージできるのか?」聞いてみるのも良いですし、「Google検索で考えた商品名を検索してみて」BtoC(消費者向けサイト)や個人ブログなど一般の方向けのサイトが出てきたりすれば通じる言葉であることの参考にもなりますので、指標のひとつとして参考にしてみると良いでしょう。
尚、「商品によって表記をカタカナか漢字などどう表記すればよいのだろうか?」と考えられる方もいるかもしれませんが、一般的な表現において、スーパーデリバリーでもシソーラス(類語辞典)にも対応しております。
例えば、猫雑貨を販売されたい場合、「猫」か「ねこ」どちらでも同じように検索表示されます。
シソーラス(類語辞典)は、その用語の意味ではなく、似た意味を持つ単語をまとめた辞典です。例えば「辞典」を調べると「事典」「辞書」などといった用語が見つかります。
IT用語辞典
3:追加でお伝えしたい情報
販売を促す情報を記載した上で、文字数にゆとりがあれば、追加でお伝えしたい情報を商品名に記載していきましょう。●●年新作、生産地、商品特性・納品時期・ブランドといった項目がこちらに該当します。
「●●年新作」以外の情報は基本的にスーパーデリバリーの項目や商品詳細の表記項目の中に用意されているものです。商品名で伝えておいたほうがより親切である情報のみを抜き出して書いていくと良いと思います。
その中でも「●●年新作」の文言が「商品名より後ろで良いの?」という方もいるかと思いますので解説します。
新作商品については、検索表示順の中には、新着順という並び替えがあります。そのため、商品情報が新鮮なものから並び替えれば、新作であることは会員事業者は認識できます。また商品掲載後は、NEWマークも一定期間でているのもあり、わざわざ商品名の頭に書く必要もないのです。
ただし、販売シーズンの立ち上げ時期や年末年始など切替の時期などは「新作」文言を商品名の前に持ってくるのは、鮮度や顧客の気分を一新する上で必要です。その後、販売シーズンの盛況期に向かって、一定期間を過ぎれば記載優先順位としては最後に書き足す程度で大丈夫かと思います。販売時期によって適切に見やすさを意識して変えてみると良いでしょう。
「半角カナ」表現は「全角カナ」に書き換えよう
最後にご紹介するのが、「半角カナ」表現を「全角カナ」などに書き換えようというもの。出展企業の在庫管理システムなどのCSVデータを転用してそのまま登録する際に、「半角カナ」表現のまま掲載するケースが多くあります。
「検索優先順位上、「半角カナ」だと弊害があるか?」と言われると「一概に半角カナだからスーパーデリバリー上の検索順位に影響があるというわけではありません」が、実際に商品検索をする会員事業者の目線でサイトを見てみると、いろいろな文字表現があると「読みにくさ」や「わかりにくさ」を発生させます。
そういった意味で「半角カナ」は、馴染みのある「全角カナ」に直してあげると商品名がぐっと読みやすくなることでしょう。
エクセルで「半角カナ」→「全角カナ」変換できる関数のご紹介
エクセルで、「半角」→「全角」に変換できる関数があるのはご存じでしょうか?
半角のカナ文字をまずエクセルに貼り付けます。横の列などに=JIS(半角→全角に変えたい該当セル)で簡単に「全角」に変換できますので、よかったら試してみてください。
「わかりやすさ」を意識して「商品名」を考えてみよう
今回は、「スーパーデリバリー」での卸販売における「商品名」の大切さについてお伝えしていきました。毎日当たり前のように見聞きし、話されている言葉や習慣を変えるというのは、なかなか難しいことではありますが、「相手にとってわかりやすい表現かどうか?」「相手に伝わる言葉か?」を基準に見直してみると、商品名の書き方も変わっていきます。
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