海外販売レポート 2024年4月~6月

SDexportと国内版を合わせた、SUPER DELIVERYの海外販売状況を四半期ごとにレポートしています。海外展開の参考資料としてご活用ください!

全体レポート

国別流通額割合

毎年6月は「618」という11月11日(独身の日)に次ぐ大型のイベントが、アジア圏の各モールにて実施されることもあり、5月のSUPERDELIVERY海外流通額が過去最高となりました。

4月1週目には台湾で15社ほどの出展企業様と初の合同展示会を実施いたしました。タイミング悪く地震もありましたが500人以上にご来場いただきました。今後も会員店舗とのリアル接点を増やしていきたいと考えています。

通関に関しては最近各国厳しくなりつつあります。それに伴い皆様にご提出を依頼させていただく証明書等も増えてくる傾向にあります。お手数をおかけしますが、よりスムーズな輸出にご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

国別レポート

北米(アメリカ・カナダ)

北米市場(アメリカとカナダ)は引き続き好調をキープしており、前年比136%の着地となりました。前四半期に引き続きスーパーデリバリーのサービスと取り扱い商品の認知施策をYoutubeインフルエンサー中心に実施しています。しかし、4月~6月は北米市場では仕入れが落ち着く時期であり、年初に比べると売り上げの数字全体では一服している状況です。夏から年末にかけてThanks Givingやクリスマス商戦に向けた仕入れが始まるので、さらに売り上げが拡大していくと考えています。

販売ジャンル別にみると相変わらず「ステーショナリー・クラフト」、「食器・キッチン」、「玩具・ホビー」が上位を占めており、そこにキャラクター関連のファッションアイテムや「手芸・クラフト」が続く形となっています。

市場の景況感としては、円安の継続が引き続き売り上げの増加を後押しした結果となりました。アメリカのインフレの状況とそれに合わせた金利政策の出口がまだはっきりとしない中、アメリカの経済はまだ堅調さを保っている状況です。しかし楽観視できる状況ではなく11月の大統領選も踏まえて夏から年末までにかけて引き続き注視していく必要があります。

台湾

台湾で動きのいいジャンルは、「レディースアパレル」、「日用品」、「ステーショナリー」、「食器・キッチン用品」が主となっています。台湾会員にはSD国内版とSD exportを使い分けている傾向があり、国内版ではレディースアパレルと日用品が人気なのに対し、SD exportではステーショナリーと食器ジャンルの売れ行き好調です。今年はすでに35℃を超える日々が続いているため、夏に向けたグッズの購入が多くみられ、この傾向はしばらく続く見込みです。

来日台湾観光客が地方路線の増便もあり、コロナ前より上回った水準で推移しています。来日しやすくなったことで、現地の小売店より日本で直接購入する状況はしばらく継続すると推測されます。

(※参考記事:NNA ASIA

4月には初めて台湾でSD主催のB2B展示会を開催しました。レディースアパレル、生活雑貨を取扱う15社の企業に出展していただき、地震の影響があったとはいえ最終的には500人以上にご来場いただきました。結果として台湾全体でみると、客単価は来場者のほうが高くなる傾向にあり、また各出展企業の購入状況においても全体より上回った数値が見られました。初回の開催で不足な点もありましたが、今後は継続的に実施できるように検討しております。

香港

4月~6月の上位ジャンルはレディースアパレル、食器、玩具となりました。Exportは玩具、ステーショナリーが好調、国内版の方は玩具、レディースアパレルが好調です。
玩具ジャンルはExportと国内版のどちらも好調で、「ちいかわ」シリーズ商品と「つぶらな瞳の中華街」シリーズ商品が人気です。
また、日用品ジャンルは上位には入っていませんが、夏が近くなるほど香港の湿気が高くなるため、除湿向けの日用品が3月から好調です。

ニュースによると、香港の小売売上高は2カ月連続でマイナス成長しており、政府報道官はマイナス成長について、市民の消費パターンの変化がイースター(復活祭)連休で鮮明になったと指摘しています。多くの消費者が域外に出かけることも原因の一つと考えられます。

(※参考記事:NNA ASIA)

韓国

2024年4月から6月にかけ韓国での売上は好調で、5月には過去最高の流通額と購入者数を記録しました。流通額は前年同期比155.3%増、購入人数は195.4%増、登録者数は314.5%増となっています。

6月には、韓国の有名なYoutuberとSDのプロモーションを行った結果、6月の韓国での登録者数が過去2位となりました。動画や記事の公開からまだ時間が経っていないため、今後さらに増えると予想されています。過去の経験から、登録から購入への転換には約2ヶ月かかるため、8月頃から売上に影響が出ると見込んでいます。

7月には新規登録会員向けのセミナーを予定しており、効果が良ければ毎月開催したいと考えています。まず購入フロー、価格申請、購入時の注意事項、人気ジャンル、商品について説明する予定です。(中国語、英語、韓国語で開催)

この3か月間で好調のジャンルは「玩具・ホビー」、「ステーショナリー・クラフト」、「日用品」です。玩具・ホビーの中では、サンリオに加えてモンチッチも上位に入ってきました。韓国の小売店からのヒアリングによると、モンチッチが韓国のアイドル(RIIZEのソヒ)に似ているからだそうです。

6月以降、海外から直接購入する商品の偽物商品の取り締まりが厳しくなっています。対象商品は「子供用品、電気用品、生活用品」となっていまが、現在の通関量が非常に多いため、日本からの商品の通関はまだスムーズに行われているようです。

中国

流通額は前年同期比116.6%となりました。上位ジャンルはほとんど変わらず、ステーショナリー・クラフト、食器・キッチン、玩具・ホビーとなっています。また、日用品は上位に入っていませんが、好調で虫よけが人気商品として売れています。


また、中国では6月に年内最大の行事である「618」も行われました。今年の「618」では例年とは異なる変化がありました。予約販売は中止され、購入金額が300元に達すると自動的に50元引きとなるようなプロモーションが積極的に展開されていました。
「618」セール期間中の主要プラットフォームの流通取引総額(GMV)はコロナ禍でも拡大を続け、2023年には8000億元近くに達していましたが、今年は7428億元(1023億6000万ドル)となり、前年比7%減少しました。人気カテゴリーの売上高では、家電製品が756億元でトップ、美容・スキンケアは261億元で2位でした。成長傾向を見ると家電は前年比プラス成長、美容はマイナス成長でした。今年の「618」では中国メーカーに対する消費者の意識と信頼が高まっており、中国メーカーが美容・スキンケアカテゴリーを徐々にリードしています。

(※参考記事:微博)

2024年以降、中国から日本への訪問者数が急増し、特に4月からは月間訪日者数が50万人を突破し、伸び率は各国最大の300%を上回っています。

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シマ
SUPER DELIVERYは創業時から携わっており、現在は海外事業で集客や販促等のマーケティング関連を担当しています。皆様の海外への販路拡大の伴走者としてお手伝いしていきます。

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