海外販売レポート 2024年10月~12月

SD exportと国内版を合わせた、SUPER DELIVERYの海外販売状況を四半期ごとにレポートしています。海外展開の参考資料としてご活用ください!

全体レポート

毎年10~12月はアジア圏での独身の日セール(ダブルイレブン)や、欧米でのブラックフライデー、クリスマスギフト需要があるため、海外販売においては流通額が増加する時期ということもあり、台湾では10月に過去最高の流通額となりました。韓国・北米も昨対での伸び率は高い状況ですが、昨今の政治状況による流通額への影響が懸念材料です。

EUではプロモーションを少しづつ拡大しており、同時に安い配送手段も準備中です。ただ、EUは通関等が厳しい傾向にあり、海外会員から証明書等のご提出依頼が増えてくる可能性もございますので、引き続きご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

国別レポート

北米(アメリカ・カナダ)

アメリカ向けの流通額は前年比113.4%と堅調に伸びています。上位ジャンルは相変わらず「ステーショナリー・クラフト」、「食器・キッチン」、「玩具・ホビー」ですが、上位ジャンルにおける前年比の伸び率は鈍化している状況です。

2024年までは円安の好影響などもあり、アメリカに人気の高い文具や食器、キャラクター商品などが堅調に伸びましたが、今後は市場の飽和などにより今までのような伸びを期待できない可能性があります。そこで2025年以降は「手芸・クラフト」、「推し活関連アイテム」など新規ジャンルにおけるプロモーション活動に力を入れ、「売れる商品を伸ばす」戦略も継続しつつ、「売れる商品を創る」戦略を加速していきます。


市場の景況感としては2024年下半期以降は堅実にアメリカ経済が伸びており、インフレとの戦いも予断は許さないものの、おおむね順調に進んでいると思われます。トランプ大統領の就任から来る関税の問題やブラックスワン指数*が上昇しているなど、手放しで安心できる状況ではないものの、2025年はおおむね市場そのものは拡大していくと考えています。

*ブラックスワン指数:
米シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出する、市場のゆがみを数値化した「スキュー指数」の別名。この指数の上昇は、市場で想定外の事態を意味する「黒い白鳥(ブラックスワン)」が現れる可能性の高まりを示唆するとされていることから、こう呼ばれている。

台湾

台湾での好調なジャンルは、「レディースアパレル」、「食器・キッチン用品」、「ステーショナリー」が主となっています。10月から年末までは台湾のセールシーズンを迎え、旧正月前の仕入れ時期とも重なるため流通額が伸びやすい時期です。なお今期10月の売上が過去最高となりました。

2025年3月には第2回目となるSD開催の台湾展示会を控えており、30社以上の企業が出展を予定しています。リアル接点となる現地の展示会をきっかけに様々な施策も用意しているため、引き続き台湾会員からの購入につながるようプロモーションに力を入れていきます。

2024年台湾におけるネットショッピングの流通額が4,600億台湾ドルを超え、これは実店舗より2.6%上回った流通額となります。実店舗とネットショップをそれぞれ活用し、相互誘導をする販促方法が増えている傾向にあります。
(※参考記事:台湾経済部

ほか日本政府は外国人旅行者の入国手続きの時間を短縮する新たな制度を導入する方針です。今年からまずは台湾の旅行者を対象に運用を始める予定です。
(※参考記事:NHK
上記を踏まえ、今後の台湾によるインバウンド消費促進が期待できると思われます。

香港

10月~12月の上位ジャンルは「ステーショナリー」、「玩具」、「食器」となっています。10月のハロウィン、11月のダブルイレブン、12月のクリスマスと需要が多い時期ですが、12月の流通額は他国と比較すると落ち込みが大きい傾向にあります。背景として12月は香港経由の国際物流が繁忙期を迎えることで、配送コストの増加や配送遅延が懸念される点が原因としてあげられます。また、11月と12月には香港内外で多数のECセールが開催されており、越境ECサイトや中国本土のプラットフォームがより魅力的なセールを提供することもあり競争激化するという状況もあるようです。


景況感は香港政府統計処が11月29日に発表した10月の小売売上高(速報値)は、前年同月比2.9%減の328億8,000万HKドル(約6,300億円)で、8カ月連続のマイナス成長と厳しい状況が続いています。


小売売上の減少要因は下記と考えられます。
1,香港市民の越境消費
多くの香港人が深圳や広州など中国本土を訪れ(北上消費)、現地での旅行や消費を楽しむ傾向が強まっています。
2,観光客の消費低下
香港を訪れる観光客の消費力が低下しており、特に「まったく消費を行わない観光客」が増加しています。この影響で、小売業者の売上が祝日と平日で大きな差がない状況が続いています。
(※参考記事:政府新聞網)

韓国

この期の韓国流通額は前年同期比135.7%、購入者数前年比140.5%となりました。上位ジャンルは引き続き「ステーショナリー・クラフト」、「玩具・ホビー」、「日用品」の順となっています。最も検索されたキーワードは「サンリオ」、「ハローキティ」、「ジブリ」、「リラックマ」、「ミッフィー」です。また、最近「ピクミン」というゲームが韓国で流行しており、ピクミン関連の商品も売上の上位にランクインしています。この3か月間はBlack Friday、年末セール、クリスマスシーズンが重なったため、通関スピードが遅くなり、仕入れの頻度にも影響が出ていました。

2024年10月、韓国の消費者物価は前年同月比で1.3%上昇し、2021年1月以来の低水準となりました。物価上昇率の低下は消費者の購買力や需要に影響を与え、日本から韓国への輸出にも間接的な影響を及ぼす可能性が高いです。

また、2024年12月14日には韓国国会で尹錫悦大統領の弾劾訴追案が可決され、同日尹大統領の職務が停止されました。この政治的混乱は、今後韓国の経済や貿易に影響を与える可能性があります。特に、政治の不安定さは金融市場や為替市場に影響を及ぼし、輸入コストの変動を引き起こす恐れがあります。

(※参考記事:JETRO)

中国

上位ジャンルは「ステーショナリー」、「玩具」、「食器」となり大きな変動はありませんでした。流通額は前年同期比110%となっています。

中国では不動産不況が長期化していることを受けて、政府が相次いで景気刺激策を打ち出しています。2024年のダブルイレブンでは「国家補助金」政策で消費を刺激し、総売上高は1兆4418億元に達しました。ダブルイレブン期間中に購入数の多かった商品カテゴリーTOP3は、日用品、衣料品、靴・帽子、美容・スキンケアです。

政策の効果もあり、中国国家統計局が発表した10月の消費動向を示す小売売上高は前年同月比で4.8%増で、伸び率は9月より1.6ポイント上昇し2カ月連続で拡大したようです。今後もこのような景気刺激策が続けば、流通額にも好材料になると期待しています。

(※参考記事:SciencePortalChina)

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シマ
SUPER DELIVERYは創業時から携わっており、現在は海外事業で集客や販促等のマーケティング関連を担当しています。皆様の海外への販路拡大の伴走者としてお手伝いしていきます。

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