海外販売レポート 2022年10月~12月
今月より、四半期ごとにSUPER DELIVERYの海外販売の状況をレポートいたします。
国内企業様の海外販売に対するご要望は年々増えてきていると感じており、また、SUPER DELIVERYでの流通額も年々増加傾向にあります。それに伴い各企業様より、各国でどのようなジャンルや商品が人気があるのかなど、海外販売に関するご質問をいただく機会も増えてまいりました。
今後、四半期ごとに海外販売の状況をまとめたレポートをご案内していきたいと思いますので、今後の参考にしていただければ幸いです。
全体レポート
海外販売の国別流通額は、数年変わらず台湾の割合が最も大きく、ついで香港となっております。
北米はアメリカとカナダを合算した流通額となっておりが、北米エリアの受注がここ1・2年ほどで大きく増えてきております。国別のレポートに関しては、下記の国別レポートをご参照ください。
また、ジャンル別の流通額に関しては食器・キッチンジャンルが全体の2割を占めています。その中でも陶磁器の食器類の割合が大きいです。レディースアパレルに関しては、アジア圏での受注がメインとなっています。食器・キッチンジャンルに関しては日本製のものが好まれますが、レディースアパレルに関しては、多くが中国製や韓国製など海外製ですが、企画が日本であることが仕入れポイントとなります。
海外配送手段に関しては、SD exportとしていくつか用意していますが、各国のロックダウンの状況により、突然の配送手段停止や、現地通関処理の遅延なども多く発生していました。ただ、各国コロナの規制は緩和される傾向にあるので今後改善傾向にあります。
国別レポート
北米(アメリカ・カナダ)
人気ジャンルと人気商品
北米市場(アメリカとカナダ)の直近3か月でよく受注されているジャンルは「食器・キッチン」、「ステーショナリー・クラフト」、「玩具・ホビー」です。 その中でもさらに細かく見ていくと、「食器」、「筆記具」、「ぬいぐるみ」のカテゴリーの商品の需要が比較的に高くなっており、品質がいい商品、デザイン性に富んでいる商品、日本特有のかわいい商品などが広く人気を集めています。
9月、10月とブラックフライデーセール、年末商戦のために受注がかなり多くなりましたが、その反動として11月、12月は商品の販売に力を入れる小売店も多く、受注金額は落ちる傾向にありました。 しかし、例年通りに行くと、11月、12月で販売した分の在庫を補充するために1月、2月は受注が増える傾向にあります。
アメリカの経済環境としてはインフレが依然高い水準で推移している中でもQ4では少しずつその度合いが減速している様相を示してきました。 その状況に対して、消費の冷え込みの兆候はまださほど見られず、ひきつづき高い消費需要の傾向はつづいております。 しかし、コロナ禍で生まれた好景気がいつまで続くのかという議論が活発化してきており、予断を許さない状況ではあります。
香港
人気ジャンルと人気商品
会員の登録者数は多少減少してますが、購入者数と客単価が上がり、10月の受注額に関しては、過去最高の受注額となりました。
SD exportで最も受注額が大きいジャンルはレディースアパレルでした。2位は食器・キッチン、3位はステーショナリー・クラフトです。日本国内で受け取り拠点を持っている香港会員でみると、食器・キッチンが1位、2位レディースアパレル、3位日用品という結果でした。
日本のファッション雑誌は翻訳されたものではなく、日本で販売されている本と同じものが香港や中国で販売されているので、以前から日本のレディースアパレルは人気があります。また、体形も日本人と同じなので、北米ブランドの服よりは、日本のブランドを販売している店舗が多い印象です。
コロナ前、香港の人々は外食をメインとしていましたが、コロナにより健康意識が高まり、家庭内での料理や、お弁当を作る習慣に変化しつつあります。それにより食器・キッチンジャンルの売上が以前よりも増えました。特にお弁当グッズの割合が増加しつつあります。
香港の経済は過去10年間の中でみると、厳しい状況といわれていますが、中国のコロナ施策緩和に伴い、今後少しづつ回復していくでしょう。ここ半年で香港政府は3回ほど、国民に対して「消費券」と呼ばれる商品券を配布しました。海外のサイトでは直接使えないですが、SUPER DELIVERYで仕入れをしている小売店舗で使用できるので、消費券が配布される度に、SUPER DELIVERYの流通額にもプラスの影響を与えていました。
台湾
人気ジャンルと人気商品
台湾で動きのいいジャンルは、「食器・キッチン」、「レディースアパレル」、「ステーショナリー・クラフト」が主となっています。特にここ3カ月はレディースアパレルの動きが好調でした。
台湾は冬でも平均で20℃前後と比較的暖かいですが、15℃前後になるとコートやダウンジャケットを着始める方も多く、重衣料もそれなりに需要があります。 近年は韓国アパレルの勢いが強いですが、日本のファッションも根強い需要があり、SUPER DELIVERYではアウトドアテイストのジャケットなどがよく動いたようです。 台湾でもコロナ以降、日本同様にアウトドアが非常に人気で、ファッションのみならず雑貨についてもアウトドアテイストのアイテムが好まれています。
コロナ状況については、感染者数は人口比でみると比較的高めの水準で推移してはいますが、ワクチン接種率が94%を超えており、日常生活については、ほとんどコロナ以前と変わらない状態に戻りつつあるようです。 また12月10日から入境者数の上限を撤廃し、屋外のマスク着用義務も撤廃するなど、着実に「withコロナ」に向けて歩みを進めているようです。
中国
人気ジャンルと人気商品
中国の10月~12月における人気のジャンルは、上位から「ステーショナリー・クラフト」、「玩具・ホビー」、「食器・キッチン」、「日用品」となっております。
年々、中国人の美意識が高まっているため、服だけではなく食器、インテリア雑貨など幅広いジャンルに対して品質要求が上がってきています。その中で高品質の日本商品の需要はまだまだあります。
最近では中国国内でもデザインの優れた食器が増えていますが、価格は高い傾向にあります。日本の食卓文化は中国の食卓文化に近く、また日本食器はデザイン性が高く、単価も抑えられた商品が多いので中国でも人気があります。
経済面ではコロナのロックダウン政策により、経済に深刻な衝撃を与えました。4月~6月の主要経済指標でみると4月が最も悪く、5月・6月に徐々に回復してきたという状況です。12月以降、コロナ政策が大幅に緩和されましたが、同時に感染者数がいきなり増えてきまして、経済的にまた衝撃を与えるだろうと考えられています。また、来年あたり旅行の規制も解放されるとのニュースも出ていますので、その際には、日本への観光客がまた大勢増えてくると思います。それに伴い、日本商品の仕入れニーズはまた上昇してくると思われます。
お知らせ
先般よりご案内しておりましたSD export料金体系変更について、開始日が2023年2月1日となります。SD exportを継続ご希望の場合は、2023年1月20日までにお手続きのほどお願い申し上げます。
詳細はこちらをご参照お願い致します。
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