セミナーレポート

【セミナーアーカイブ】「BargainSALE速報!夏本番のセールと秋冬シーズンの仕込みを万全にするコツ」を開催しました

2026年7月開催の「SD運営のひろば」にて、スーパーデリバリー国内マーケティングチームの後藤が「夏セール第1弾の結果を、次につなげる。夏本番のセールと秋冬シーズンの仕込みを万全に」をテーマに登壇しました。

6月25日から7月8日までの14日間開催された夏セール第1弾は、セール登録商品の受注が開催前同期間の約1.5倍となり、多くの出展企業様にご活用いただく結果となりました。この結果には、次の一手につながるヒントが数多く詰まっています。

本記事では、当日の発表内容をもとに、夏セール第1弾の結果分析と、これから始まる夏本番セール・秋冬シーズンに向けた準備のポイントをご紹介します。

本日の流れと分析の前提

発表は「夏セールの結果とトレンド」「参加商品に見る勝ちパターン」「秋冬に向けた在庫消化と仕込み」「次回セールのご案内」の4部構成で行いました。

分析対象は、バーゲンセール2026年夏(6月25日〜7月8日・14日間)のセール登録商品です。比較対象はセール開催前の同日数期間(6月24日以前の14日間)の受注動向とし、本記事では具体的な金額は伏せて、倍率・構成比を中心にご紹介します。

夏セール第1弾の結果とトレンド

受注は開催前の約1.5倍、最終日には約3倍まで伸長

セール期間中の受注は開催前同期間比で約1.5倍となり、受注構成比ではファッションジャンルが全体の約7割を占めました。特徴的だったのは期間中の動き方です。開始直後に一度伸びたあと中盤はやや落ち着き、最終日に向けて再び受注が加速。期間終了間際には通常の約3倍まで伸びる結果となりました。

夏の主役は接触冷感アイテム

売れ筋上位には接触冷感のトップス・ワンピース・パンツが並び、猛暑シーズンの実売を支える定番商材の強さが改めて表れました。あわせてUVカットパーカー、アームカバー、ハンディファン、保冷トートといった暑さ・紫外線対策商材も好調でした。この商材群は7月・8月もまだ実売シーズンが続く一方、例年7月前半から徐々にピークアウトしていく傾向があるため、提案はお早めに仕切ることをおすすめします。

伸び率で見ると「意外な主役」も

構成比ではファッションが中心でしたが、セール前同期間との受注額比較(伸び率)で見ると、上位に並んだのは雑貨系ジャンルでした。ヘルスケアコスメが5.9倍、手芸・クラフト用品が4.1倍、食器・キッチンが2.9倍、日用品が2.7倍、バッグ・財布が2.3倍、玩具・ホビーが2.2倍。手芸・クラフト用品の伸びには夏休みの影響もありそうです。ファッション以外のジャンルにも、セールを追い風にできるチャンスが十分にあることがわかります。

定番品はセールで背中を押される

普段から仕入れ候補に挙がっている定番品ほど、セールの割引をきっかけにまとめ買いされる傾向がありました。セールは、いつも購入いただいているお客様へ価格で還元するサービスであると同時に、新商品の露出だけでなく定番商品の再普及のチャンスでもあります。季節商品の処分に限らず、定番商品の露出の場として活用いただくのも有効です。

注文が会期後半に集中する傾向を踏まえると、人気商品は終盤に在庫が薄くなりがちです。在庫が安定している商品ほど最終日に向けた波を作りやすいため、後半の駆け込み需要に対応できる在庫確保がポイントになります。

バイヤーはどこを見て、誰が買ったのか

特集ページは1ページ目と「50%オフ以上」に注目が集中

セール特集ページの閲覧動向を見ると、1ページ目の閲覧が全体の67%を占め、割引率別では50%オフ以上のコーナーに注目が集まりました。割引率が低くなるほど閲覧の傾向は弱まっていくため、目玉商品を戦略的に用意して深い割引率のコーナーへ露出させることは、掘り出し物を探すバイヤーの目に留まるための有効な投資と言えます。

今回のセールには約10万点の商品が参加し、特集の総ページ数は295ページにのぼりました。この規模になると、動線上で発見されるのはごく一部です。「見つけてもらう工夫」ができるかどうかが、セールの成果を分ける分かれ道になります。

買い手の96.5%は既存顧客

セール品を購入した国内会員の96.5%は既存顧客でした。セールは新規顧客の獲得よりも、いつも購入いただいているお客様の追加購入を後押しする場として機能していることがわかります。

一方で、年間購入額の小さい会員ほど「セール商品だけを買っていく」割合が高い傾向も見られました。セールは大口のお客様だけのものではなく、小さな金額のお客様にとっての入り口としても機能しています。

ジャンル別では、受注額の中心はレディースアパレル(全体の47%)でした。稼働率(出品数に対して動いた割合)が高かったのはインテリアグリーン、バス・トイレグッズ、手芸用品、バッグ・財布、ペット用品など。梅雨時期のカビ対策グッズが動くなど、季節性を反映した動きも見られました。逆に出品数は多いものの動きが鈍かったのはアクセサリー、ファブリック、インテリア雑貨、家具でした。

参加企業に見る4つの勝ちパターン

参加企業のセール期間中の成果を、セール商品と全体売上の動きから4つのタイプに分類しました。

タイプ社数特徴
牽引型138社セール商品・プロパー商品ともに好調
磁力向上型43社セール商品は普通だがプロパー商品が大幅増
食い合い型58社セール商品は売れたが全体売上はマイナス
不発型78社セール商品・全体売上ともに低調

注意したいのは「食い合い」

特に注意したいのが食い合い型です。58社は、セール品は売れたにもかかわらず全体売上がマイナスという結果になりました。普段の価格で売れるはずだった商品まで値引きしてしまうと、売上の食い合いが起きてしまいます。流通額を伸ばしたいのに在庫処分に走って終わってしまうのは非常にもったいない結果です。セールに出す商品は「在庫を動かしたいもの」「新たに試してみたいもの」に絞り込むことが有効な対策になります。

牽引型になるための3つの条件

セール商品もプロパー商品も伸ばした牽引型138社に共通するポイントは3つです。1つ目は、注目される商品を出すこと。特集1ページ目に載るような売れ筋商品を筆頭に、販促商材として自信のある商品を思い切って出してみることです。2つ目は、セール品と通常品をきちんと分けること。値引きする商品を絞り込むことで、利益率を担保しながら食い合いを防げます。3つ目は、在庫を厚めに用意すること。後半にかけて売上が伸びる傾向があるため、前半で売り切ってしまうとその後のチャンスを逃してしまいます。

秋冬に向けた在庫消化と仕込み

7月後半は季節の切り替えタイミングです。夏物の実売期はまだ続く一方、売り場のマンネリ化を避けたい会員事業者は、秋色・秋素材の商品を探し始めています。先行予約というより、直近のニーズに合わせながら秋の立ち上がりをうかがう会員事業者が増えていく時期です。

この時期に重要なのは「夏物在庫の消化」と「秋冬商材の立ち上げ」を並行で回すことです。この2つを両立できるかどうかが、秋の立ち上がりを左右します。

在庫消化は3ステップで

夏物在庫は、まず残っている在庫を数量・金額で見える化し、どのくらい捌くかを明確にします。次に、セールを活用してまとめ出品や値下げで動かします。7月後半のセールは、夏物を動かす実質的な最終チャンスです。そして動かして得た資金を秋冬商材へ回す。キャッシュフローの観点でも、この流れを意識することが大切です。あわせて、海外販売などの販路拡大もセールを露出のきっかけとして活用できます。

秋冬立ち上げのスケジュール

7月後半は夏物の在庫把握とセール出品準備、8月は夏物消化を進めつつ秋冬定番商品の登録・出品、9月はスーパーデリバリー内でも秋物の露出が強化されバイヤーの仕入れが本格化、10月は秋冬本番として冬物・年末商戦向け商材の投入という流れです。バイヤーの仕入れ計画に間に合うタイミングで選択肢に入っておくことが重要になります。

まずは「夏物の残り在庫のリストアップ」「次回セールに出品する商品の決定」「秋冬の目玉になる定番・新商品の登録」の3つから始めてみてください。

次回セールのご案内

今後のセールは2回を予定しています。

セール会期値引き下限募集締切
第2弾セール7月24日(金)〜8月6日(木)20%オフ7月21日(火)
最終セール8月21日(金)〜8月31日(月)30%オフ8月18日(火)

同じ夏のセールでも、狙いは変わります。第2弾は真夏の実売ピークに対応するセールで、過去の実績からも夏商材はまだ動く時期です。一方、8月21日からの最終セールは晩夏から秋口への移行期にあたり、例年この時期は接触冷感よりも通年定番商品や秋物が主役になっていきます。

季節性の高い商品は8月後半に失速しやすいため、7月24日スタートの第2弾が狙い目です。季節を問わず提案できる定番商品は、その次のセールでも動きが見込めます。また、利益を残したい主力商品、在庫を処分したい商品、新規に試してほしい商品といった切り口で値引きの深さを変えていくと、一律の掛け率よりも商品に動きが出やすくなります。

出品の際は、売れ筋・定番商品をしっかり出すこと、特集内検索で見つけてもらえるよう商品名に何の商品かがわかるキーワードを入れること、写真の1枚目で魅力が伝わるようにすること、そして後半の駆け込みに備えて在庫に余裕を持たせることがポイントです。

第2弾セールの参加募集は7月21日(火)まで、現在受付中です。掲載する商品や値引き率などでご相談がある場合は、コンサル担当までお気軽にお問い合わせください。今回のタイプ別分析の結果はコンサル担当にも共有していますので、自社に合ったセールの活用方法を一緒に検討できます。

まとめ

夏セール第1弾はよく動いたセールでした。接触冷感が主役となる一方、伸び率では生活雑貨などのニッチジャンルも好調でした。買い手の96.5%は既存顧客であり、10万点の中で埋もれないためには戦略的な商品投入が欠かせません。そして、値引きする商品を絞り込んで食い合いを避けることが、セール商品とプロパー商品をともに伸ばす牽引型の条件です。

夏物在庫の消化と秋冬の仕込みを並行で進める切り替えのタイミングは、まさに今です。7月24日からの第2弾セールを、ぜひ計画的にご活用ください。当日の発表アーカイブも公開していますので、あわせてご覧ください。

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後藤由希
小さなお店の応援団長として商売繁盛の気づきを中心に会員事業者向けのSNS(Twitter、Instagram、YouTube、Pinterestなど…)とブログ(SUPERDELIVERY MEDIA)を中心としたオウンドメディアを担当しています。 ライブ配信(ライブコマース)やSNSでの発信、プロモーションなどを通じて、出展企業様や優れた商品の魅力など、ネット上だけでは伝わらない裏側の魅力を、会員事業者に向けて伝えるサポートをしています。 PRに関することでしたら、お気軽にお声かけください。

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